高学歴で、大手勤めで、ADHDで。

難関大を卒業し大手企業に入社したものの、あまりの仕事のできなさにうつを発症して休職。うつの治療しながら復職するも、生きづらさは変わらず転院した先でADHDの診断が下りました。治療の経過、生活や仕事での工夫を綴っていけたらなと思います。

大企業に入ってよかったと思うこと②

 

おはようございます、こてです。

 

前回途中で終わってしまった、【大企業でよかったと思うこと】の続きを書きたいと思います。

 

前回は、

1.若手の教育方法が社員に教育されている

について詳しく書きました。

 

簡単に言うと、上司への若手教育方法の研修が充実しており、また上司の教育方法に対する部下からの評価制度が確立されているということでした。

 

次に、下記について詳しく書いていきます。

2.仕事に使える便利ツールがたくさん提供されている

3.休職するときの体制がしっかりしている

番外編.変な社員でもやっていけている人がいる

 

 

 

2.仕事に使える便利ツールがたくさん提供されている

 

これは本社部門で、現場からの「こういう作業に時間がかかる!」という声を吸い上げて、時間短縮になるツール、簡単にできるようになるツールを数多く提供しているというものです。

 

本社機能が充実している大企業ならではの特色かなと思います。

 

ADHDの方の中にはミスを防ぐためにチェックリストを作ったり、仕事が遅いのをなんとかするために独自のツールを使ったりする人がいると思いますが、会社から提供されているツールが使えることで時間短縮につながりますよね。

 

 

3.休職するときの体制がしっかりしている

 

少し発達障害者にとってのメリットからは離れてしまうかもしれませんが、わたしが実際に経験してよかったなと感じた部分です。

 

ADHDの方はミスを繰り返してしまうことによって自己評価が低くなることが多く、二次障害であるうつを発症する確率が高いと言われています。

 

だからこそ、そうなってしまったときにきちんと休養させてもらえる環境はありがたいのではないかと思います。

 

わたしがうつで休職したときは、こちらが焦ったくなってしまうほどなかなか復帰させてもらえず、完全に復帰して大丈夫だという産業医と人事のお墨付きが出るまで、1年以上休むことになりました。

 

たしかにうつになるほどこのADHDによって辛くなってしまったら元も子もないのですが、無理して働き続けることによって命を絶ってしまう人もいますから、ある程度重要な部分かなと思っています。

 

番外編.変な人でもやっていけている人がいる

 

大企業とはいえ、もちろん完璧超人ばかりではありません。(わたし含め…)

 

怒られるようなことばかりしても平然としている人、仕事のやる気が全くない人などもいます。

 

そんな人たちもすぐ辞めさせられるなんてことはなく、陰でいろいろと言われることもありますが、しっかりと生き残っています。

 

仕事ができない人でも抱えておく余力が企業にあるからなのかなと思っています。

 

ADHDで仕事ができないと悩んでも、努力はしつつ、周りがどう思うかを気にしなければ生き残っていける場所なのかもしれません。

 

ま、それが難しいのですが…。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

大企業と一口で言ってもさまざまで、わたしの会社にしか当てはまらないような部分もあったかもしれませんが、日頃感じているメリットを挙げさせてもらいました。

 

前回も書いたようにこのメリットを持ってしても、やはり仕事ができないことで周りに迷惑をかけているのは辛いので、辞めることも考えています。

 

これを今回書こうと思ったのは、ADHDの方の中でも投薬である程度改善していて、周りのちょっとしたサポートがあれば十分能力を発揮できる人たちにとって、大企業とはいい場所ではないかなと思ったからです。

 

そもそもADHDなのになぜ大企業に入れたのかについては、いつか書こうと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

 

大企業に入ってよかったと思うこと①

 

こんにちは!「こて」です。

 

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わたしは一応、大手と言われる会社に勤めています。

 

業種は詳しくは言えませんが、国内外に拠点があり、何万人という社員が所属している、そんな会社です。

 

大企業に限ったことではないと思いますが、やはり業務量は多く、スピード感が求められ、レベルの高い人たちに囲まれて、正直ついていけません。

 

はっきり言って今のADHD傾向が強いわたしには向いてないと思います。

 

大企業に勤めていることによる苦しさはたくさんあるのですが、やはりいい部分もあるので、今日はそこについてまとめたいと思います。

 

給与が高いといった一般的な部分は省略して、発達障害の立場から見てメリットだと感じる部分です。

 

ちなみに、わたしが会社に入る前は発達障害の診断を受けていませんでしたので、一般の枠で入社しています。

 

【大企業でよかったと思うこと】

1.若手の教育方法が社員に教育されている

2.仕事に使える便利ツールがたくさん提供されている

3.休職するときの体制がしっかりしている

番外編.変な社員でもやっていけている人がいる

 

 

1.若手の教育方法が社員に教育されている

 

これは人にもよるのでしょうが、やはり部下が失敗したときに頭ごなしに叱るだけの人というのはあまりいないのではないかと感じます。

 

わたしはよく失敗をするので、その時の上司や先輩の対処法はとてもありがたく思っています。

 

具体的には、「気をつけていれば防げるでしょ」で終わらせない。

 

その失敗はどうして起きたのか、どういう状況下で起きたのか、その失敗を次にしないためにはどうすればいいのか、その対策は本当に有効か…

 

ということを一緒に考えてくれるんですね。失敗の程度にもよるのですが。

 

わたしは失敗をすると頭が真っ白になり、軽いパニック状態になってしまうので、第三者の目で冷静にフォローしてもらえることはとても助かります。

 

なぜこんなに親身になってくれるかというと、新人教育や上司のあるべき姿についての研修が必須になっていること役職を持つ社員は部下からの評価も評定を左右する項目であること、が挙げられると思います。

 

管理職向けの研修については、どこまで実効性があるのかは疑問視もされていますが、少なくとも普段の自分の部下への接し方を見直す機会にはなると思います。

 

また、こういう接し方をすればよかったのか、と気づくこともなくはないはずです。

 

ざっくりと管理職向けと書きましたが、中堅で新人を教育する立場にある社員向けにも、こういった研修は用意されています。

 

 

次に部下からの評価ですが、上司としての仕事の取り組み方だけではなく、部下への接し方についてもとても細かく項目が設定され、それぞれについて部下が評価をするという仕組みになっています。

 

またもちろん評価は匿名性ですので、部下も正直に思っているとおり点数をつけられるというわけです。

 

(評価をされる上司の中には犯人探しのようなことをする人もいなくはないそうですが、その場合は人事から注意を受けます)

 

このように、企業によってそれぞれ方法は違うかと思いますが、ある程度上司が部下を正しく導けるような体制を、会社全体としてとっているところが大企業では多いのではないかと思います。

 

繰り返しますが、当然これは上司の人柄にもよります。

 

少なくともわたしは周りの人にとても恵まれていたので、ここまでやってこれたと思っています。

 

しかし、こんなにもよくしてもらえるからこそ、これ以上迷惑をかけ続けるのはとても申し訳ないと感じています。

 

ADHDの方の中には、自分が周りに迷惑をかけていることは自覚していて、それを申し訳ないと思っている人もたくさんいます。

 

だからこそ悩んで二次障害のうつを発症する人も少なくないのでしょう。

 

わたしも薬によって改善が見られなければ、今のところよりも適している職を探さなければいけないと思っています。

 

 

なんだか一つ目のよかったことでとても長くなってしまいました…

 

続きは別の記事にしたいと思います。

 

 

コンサータを服用し始めて1週間

 

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こんにちは。「こて」と申します。

 

コンサータを処方してもらい、約1週間になりました。

 

うつの薬はあれだけ飲み忘れていたのに、コンサータだけは今のところ欠かさず飲めています。自分が本当に大切だと思うものは忘れないのでしょうか。笑

 

さて、効果のほどですが、

 

 

正直言って、あまり感じません…

 

今の仕事をしているときの状況

・不注意がほとんど減っていない

・集中しようと思ってもすぐ気がそれてしまう

・先延ばしは多少ましになった…?

コンサータを飲んでいるからすぐ取りかかれるはず!というプラシーボ効果の可能性が。それはそれでいいですが笑)

 

 

今は最低量の18mgなので、もしかしたら足りていないのかもしてないし、わたしには合ってない薬なのかもしれない。

 

効果がないからなのか、副作用も全くありません。

 

コンサータについてのネット情報を見ると、じわじわ1ヶ月くらいかけて効いてくるストラテラとは違って、飲めば1日〜数日で効果を感じる人が多いとのこと。

 

きっと量を増やすなりしなければ、だんだん効果を感じてくるというようなことはないのでしょうね。泣

 

投薬にあまり期待しすぎないようにとは思っていたものの、コンサータを飲んで劇的に人生変わった!というような情報をたくさん見てしまい、どうしても万能薬のようなイメージがついてしまっていました…

 

やはりそう簡単にはいかないですね。めげずに治療に向き合っていきたいです。

 

 

 

ついに、ADHDの診断を受けました

初めまして!「こて」と申します。

 

先日、転院先の病院で「典型的な女性のADHDだね。どちらかと言えばADDの傾向が強いかもしれない。うつはその二次障害だよ。」と先生に言われました。

 

学生の頃から成績だけはよく、難関大といわれる大学に入れたものの、人間関係や生活の中での悩みは尽きず、大学生のときにうつを発症。

 

なんとか克服して大手企業に入社するも、やはりついていけずうつを再発、休職。

 

大学生ぐらいの頃から自分はADHDなのではないかと疑っていたのですが、休職中から2年ほど通院していた精神科の主治医からは「多少傾向がある程度で病名がつくほどではない」と言われつづけていました。

 

うつから回復し、復職してしばらく経ってから、ADHDに詳しい病院を探して転院しました。そして言われたのが、冒頭の言葉。

 

ずっとモヤモヤしていたものが晴れて安堵するとともに、これからが勝負だと感じました。

 

コンサータを処方されましたが、果たして効果はあるのか。今まで感じてきた苦しさをこれから少しずつでも楽にしていけるのか。

 

どこまで続くかはわかりませんが、考えたことを綴っていけたらなと思います。

 

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